更新日:2026.01.21

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パソコンスキルの中でも、特に求められるExcel。皆さんは普段の業務で、どの程度活用していますか?
経理担当者の業務は、請求書処理や経費精算、月次締めから、決算対応や帳票作成といった専門性の高い業務まで幅広く、多くの作業を並行して進めています。こうした業務を効率化する上で、Excelは欠かせない存在です。
では、実際に経理担当者はどのようにExcelを使っているのでしょうか。
本コラムでは、株式会社インボイスが発行する「経理のエクセル活用実態とスキル調査」(対象:441人)をもとに、経理担当者のExcel活用の状況や自己評価、チーム内でのスキルのばらつきについて整理しました。
担当者個人のスキル向上はもちろん、部門全体の業務改善や生産性向上につながるヒントとしてお役立てください。
まずは、経理担当者の担当する業務について調査を行ったところ、経理担当者の業務は多岐にわたっていることが分かりました。アンケートでは「請求書処理」(64.0%)や「経費精算」(55.0%)、「月次締め」(54.5%)が上位となり、日常的に大量のデータや書類を扱う業務が中心であることがうかがえます。
また、「仕訳」(52.6%)や「決算対応」(44.5%)、「帳票作成」(40.4%)といった、正確性や専門知識が求められる業務も多くの担当者が携わっています。さらに「予算管理」(28.0%)や「税務申告」(22.1%)といった専門性の高い業務でも、2割以上の担当者が関わっていることが分かります。
全体として、回答者の4割以上が担当する項目が6つもあり、経理担当者の業務範囲が幅広く、多くの業務を並行して担当していることが明らかになりました。
【 Qご担当の業務を教えてください。 】
経理担当者の多くは日常業務でExcelを欠かせないツールとして活用しています。調査によると、「毎日」(64.5%)使用している担当者が全体の半数以上を占め、Excelが日常業務の中心になっていることが分かります。
一方で、「数日に2回以上」(12.2%)や「数日に1回」(6.3%)、「週に数回」(6.3%)といった定期的に使用する層も存在しますが、全体としては少数派です。さらに、「月に数回」(3.2%)や「ほとんど使わない」(5.8%)、「全く使わない」(1.7%)と回答した層も少数にとどまっており、経理業務におけるExcel依存度の高さが際立っています。
これらの結果から、経理担当者は日常的なデータ処理や帳票作成、分析業務においてExcelを中心に活用していることが分かりました。
【 Q普段の業務で、Excelを使用している頻度はどれくらいですか? 】
続いて、経理担当者がExcelを使用している業務について調査を行いました。最も多かったのは「経費の集計・チェック」(44.8%)で、日々の経費精査にExcelが中心的役割を果たしていることが分かりました。
続いて「売上・仕入の集計」(41.3%)や「社内への報告資料作成」(38.4%)が挙がり、数値管理からレポーティングまで幅広い工程でExcelが使われています。正確な集計と資料作成を求められる経理において、Excelの関数・集計機能が欠かせないことがうかがえます。
さらに「支払い・残高確認用の台帳管理」(34.2%)や「仕訳の整理・テンプレ管理」(31.7%)などの基礎業務も多く、管理方法によって業務効率に影響する可能性もあります。
この結果から、Excelは幅広い経理業務で使用されていることが明らかになりました。
【 Q Excelを使っている業務をすべて教えてください。 】
経理担当者のExcelスキルに対する自己評価では、「3:平均的」と答えた層が43.8%と最も多く、多くの担当者が日常業務で必要な操作は問題なくこなせることが分かります。
「4:得意な方(業務で困らない)」(23.1%)と「5:かなり得意(人に教えられる)」(8.5%)を合わせた中上級者層は31.6%で、「2:少し苦手」(18.0%)と「1:ほとんど使えない」(5.1%)を合わせた苦手層23.1%よりも多く、スキルに自信を持っている人のほうがやや多い結果でした。日常的にExcelを使っている中で、自然と一定レベルのスキルが身についているようです。
よく使うExcel操作をもう一段レベルアップできれば、作業のスピードも精度も上がり、資料作成の負担もぐっと軽くなります。その分、より付加価値の高い業務に時間を回せるようになり、結果として経理部門全体の生産性アップにもつながります。
【 Q あなた自身のExcelスキルを5段階で自己評価してください。 】
経理担当者の周囲におけるExcelスキルについて尋ねたところ、「なんとなく得意な人がいる」と答えた層が32.4%と最も多く、日常業務では支障がない程度のスキルがチーム内にあることが分かりました。
一方で、「あまりいない」と回答した層も31.4%とほぼ同数で多く、チームによっては平均的なスキルレベルで業務が回っているケースもあることが伺えます。
また、「はい(すごい人がいる)」と答えた人は17.5%と2割未満にとどまり、高度なExcel操作を使いこなす"エキスパート"がいるチームは、むしろ少数派のようです。
全体として、チーム内のExcelスキルにはばらつきがあり、担当者ごとの得意・不得意が業務効率にも影響している可能性が見えてきます。
【 Q チームや他部署で、Excelが「やたら得意な人」はいますか? 】
周囲のExcelスキルについてどう感じているかを聞いた調査では、「あまり気にしない/気にならない」(39.7%)が最も多く、自分の業務範囲で問題なく対応できている人が多数派であることがわかりました。
一方で、「マクロやVBAを使える人がうらやましい」(31.9%)と答えた人も多く、高度な自動化スキルに憧れを持つ担当者も少なくありません。また、「自分よりショートカットや関数に詳しくて悔しい」(22.9%)と感じる人も一定数おり、日々の作業効率の差を実感する場面もあるようです。
さらに、「人に教えるのが面倒に感じることがある」(11.7%)という声もあり、スキルの高い人に質問や業務が集中しやすい傾向も見られます。
全体として、日常業務では大きな差を意識せず働ける状況がある一方で、周囲の高いスキルを意識することが、学びや業務改善のきっかけになると考えられます。
【 Q Excelスキルについて、周囲と比べて感じたことを教えてください。 】
今回は、経理担当者のExcelスキルについて調査を行いました。使用頻度の調査では、6割以上の担当者が毎日Excelを使用していることが明らかになりました。経理の幅広い業務を効率的に進めるうえで、Excelは欠かせないツールであることが分かります。
一方で、チーム内のExcelスキルには偏りがあり、個人の得意・不得意によって業務効率に差が生じる現状も見えてきました。特にマクロなど高度なスキルは習得者がまだ少なく、今後の業務効率化のために求められているスキルです。
こうした背景を踏まえると、業務効率化や生産性向上には、担当者個人だけでなく、部門全体でのスキル底上げが重要です。スキルを向上させることで、定型作業や繰り返し作業の負荷が軽減され、集計や分析の精度も向上します。その結果、担当者はより付加価値の高い業務に時間を割くことができ、部門全体の生産性向上や業務改善につながります。
まずは、Excelの基本操作や関数を確実に身につけ、日常業務で積極的に活用していくことがスキル向上の第一歩です。
さらに、
など、調査資料では今後の業務に役立つ情報を詳しく掲載しています。以下からダウンロードの上、スキル向上や、これからの業務改善・効率化に向けた取り組みの参考としてぜひご活用ください。