更新日:2022.08.17
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現代では、多くの企業においてPCが必須のアイテムとなっていますが、導入にはかなりの費用がかかってしまいます。費用を抑えるには一括請求書払い(購入)とリースのどちらが有利といえるのでしょうか。本記事では請求書払い(購入)やリース、レンタルの違いやメリット・デメリットのほか、新たな手法として注目されているPC-LCMなどについても説明します。
リースやレンタル、購入は会計上どのような違いがあるのでしょうか。それぞれについて説明します。
所有権移転ファイナンス・リース取引は、リース期間が終わると所有権が借り受ける企業へ移転するものです。この場合の会計処理は購入(10万円以上)の場合と同じで、導入時に資産として計上し、4年または5年で減価償却されます。
所有権移転外ファイナンス・リース取引は、リース期間が終わっても所有権は借受企業へ移転しないもので、リース取引といえば、この所有権移転外ファイナンス・リース取引が一般的です。導入時は所有権移転ファイナンス・リース取引と同じく資産として計上します。しかしその後は、リース期間定額法に従って償却します。所有権移転ファイナンス・リース取引の減価償却が法定耐用年数で行われるのに対して、リース期間定額法はリース期間に従って償却が行われます。
最後にオペレーティング・リース取引は、所有権移転ファイナンス・リース取引、所有権移転外ファイナンス・リース取引のどちらにも属さないもののことです。この場合は取引リース料として毎月経費処理します。
デメリットとしては初期費用が必要なことです。とくに企業でまとまった台数を購入する場合は、かなりの金額が必要になってしまいます。
デメリットとしては、トータルでみると購入より高くなってしまうこと、中途解約ができないこと、保守修繕義務は借受側にあることなどです。
デメリットとしてはレンタル料がリース料と比べて割高になってしまうことです。また好きな機種を選べないことも挙げられます。借受側が希望する機能がレンタル会社のラインナップにない場合、レンタルを選べません。
また、パソコンの設定を統一し、品質のばらつきを抑えることやPCやソフトを一括管理できるのも魅力です。廃棄時もデータ消去などをあわせて行ってくれますから、セキュリティ面からも安心できます。
一方で、デメリットとしては借受企業内にIT技術に関するノウハウが蓄積できないという点があります。