更新日:2025.12.01

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公共料金や税金、通販の代金など、バーコード付きの請求書(払込票)はコンビニで手軽に支払いができますが、「どのコンビニで払えるの?」「現金以外の支払方法は使える?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。この記事では、請求書のコンビニ支払いについて、対応しているコンビニの種類から払込票の見方、レジでの具体的な支払手順、さらには領収書の取り扱いや期限切れ・紛失時の対処法まで、あらゆる疑問を解説します。この記事を読めば、誰でも迷わずスムーズにコンビニで請求書の支払いを済ませられるようになります。
公共料金や税金、通販サイトの代金など、私たちの生活に関わるさまざまな支払いは、コンビニエンスストアで手軽に済ませることができます。払込票(払込取扱票)さえあれば、24時間いつでも支払いができるため、銀行の窓口やATMが閉まっている時間帯でも安心です。
まずは、コンビニでの請求書払いに関する基本的な知識を押さえておきましょう。
現在、日本国内のほとんどの大手コンビニエンスストアチェーンが、請求書の収納代行サービスに対応しています。自宅や職場の近くにある、いつも利用するコンビニで支払いが可能です。
主に以下のコンビニで対応しています。
※上記以外にも対応している店舗があります。払込票の裏面などに記載されている取扱店を確認してください。
コンビニで支払えるのは、基本的に「バーコード」が印字されている払込票です。バーコードがないものや、バーコードが読み取れない状態のものは取り扱いできません。具体的には、以下のような支払いに利用できます。
ただし、支払金額が30万円を超える払込票は、原則としてコンビニでは取り扱いができません。その場合は、銀行や郵便局など、払込票に記載されている他の金融機関で支払う必要があります。
コンビニで請求書を支払う際、「現金以外も使えるの?」と疑問に思う方も多いでしょう。ここでは、コンビニの収納代行サービスで利用できる決済手段について、原則と例外を詳しく解説します。
公共料金や税金、通販の代金など、バーコード付きの払込票を使ったコンビニ支払いでは、現金払いが基本です。セブン-イレブン、ファミリーマート、ローソンをはじめ、どのコンビニチェーンでも現金であれば確実に支払いができます。
支払方法に迷った場合は、現金を用意しておけば間違いありません。
多くの人が利用するクレジットカードや、交通系ICカード(Suica、PASMOなど)、iD、QUICPayといった電子マネーは、原則として請求書の支払いには利用できません。
これは、コンビニが行っているのが「収納代行」というサービスであり、手数料の都合上、キャッシュレス決済が認められていないケースがほとんどだからです。そのため、レジでクレジットカードを提示しても、支払いを断られてしまいます。
原則は現金払いですが、例外として一部のコンビニでは自社グループの電子マネーやバーコード決済での支払いに対応しています。ただし、すべての請求書が対象となるわけではないため注意が必要です。代表的なコンビニの対応状況は以下の通りです。
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コンビニ |
対応する決済手段 |
備考・注意点 |
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セブン-イレブン |
電子マネー「nanaco」 |
支払い時のポイント付与はなし。一部対象外の払込票あり。 |
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ファミリーマート |
バーコード決済「FamiPay」 |
1件につき10円相当のFamiPayボーナスが付与される。一部対象外の払込票あり。 |
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ミニストップ |
電子マネー「WAON」 |
一部の地方公共団体の税金や公共料金のみ対象。支払い時のポイント付与はなし。 |
ここでは、特に利用者の多いセブン-イレブンとファミリーマートのケースを詳しく見ていきましょう。
セブン-イレブンでは、電子マネー「nanaco」を使って公共料金や税金などの請求書支払いが可能です。支払い自体でnanacoポイントは貯まりませんが、「セブンカード・プラス」からnanacoへクレジットチャージをすることで、チャージ金額に応じたクレジットカードのポイントが貯まるため、間接的にお得になります。ただし、nanaco払いに対応していない払込票もあるため、支払えるかどうかはレジで確認が必要です。
ファミリーマートでは、バーコード決済アプリ「FamiPay(ファミペイ)」で請求書の支払いができます。FamiPay払いの大きなメリットは、1件の支払いにつき10円相当のFamiPayボーナスが進呈される点です。現金で支払うよりもお得になるため、ファミリーマートをよく利用する方におすすめです。こちらも一部対象外の請求書がある点には注意しましょう。
コンビニで請求書を支払う際に使う「払込票(払込取扱票)」。いざ支払おうとしたときに、どこを見ればよいか迷うこともあるかもしれません。
レジに持っていく前に、これから紹介する3つのポイントを事前に確認しておくと、支払いがスムーズに進みます。
払込票を受け取ったら、まず「支払うべき金額」と「いつまでに支払う必要があるか」を確認しましょう。特に支払期限は重要です。
見間違いやすい項目なので、以下の表を参考にしっかりチェックしてください。
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確認項目 |
チェックポイント |
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支払金額 |
「ご請求金額」「お支払金額」などの欄に記載されています。金額が手書きなどで訂正されている払込票は、コンビニでは原則として取り扱いできません。 |
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支払期限 |
「支払期限」「納付期限」「取扱有効期限」といった名称で記載されています。この期限を過ぎてしまうと、コンビニのレジでは受付できない場合があります。 |
店員がレジのスキャナーでバーコードを読み取ることで、支払情報がシステムに送信されます。
そのため、バーコードが印字されていない払込票はコンビニでは使用できません。また、バーコード部分に汚れや傷、かすれなどがあると、スキャナーで正しく読み取れず、支払手続きができない可能性があります。払込票は汚したり折り曲げたりしないよう、丁寧に扱いましょう。
支払いが完了すると、店員は払込票の一部を切り取り、収納印(領収印)を押して返却してくれます。この返却される部分が、あなたが支払いを済ませたことを証明する大切な書類です。払込票は通常、ミシン目で複数のパーツに分かれています。
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払込票のパーツ |
役割とポイント |
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領収証書(受領証) |
支払いの公的な証明となる最も重要な部分です。コンビニの店舗名と日付が入った収納印が押されていることを必ずその場で確認してください。 |
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お客様控え |
支払内容の明細などが記載されています。領収証書と一緒に保管しておくと、後で確認する際に便利です。 |
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コンビニ提出用(払込取扱票など) |
レジで支払う際に店員に渡し、店舗側で保管される部分です。この部分が切り取られてお店に渡されます。 |
受け取った領収証書は、万が一のトラブルに備え、支払いの証明として最低でも1年間は大切に保管することをおすすめします。特に国民年金保険料や税金などの支払いに関する領収証書は、証明が必要になる場合があるため、さらに長期間保管しておくと安心です。
公共料金や税金、通販サイトの代金など、払込票(振込用紙)があれば、コンビニのレジで誰でも簡単に支払いを済ませることができます。
ここでは、具体的な手順を5つのステップに分けて、わかりやすく解説します。
まず、支払いに必要な「払込票」を手元に用意します。支払う金額と払込票の2つがあれば、手続きはすぐに完了します。
コンビニへ行く前に、以下の点を確認しておきましょう。
払込票の準備ができたら、対応しているコンビニエンスストアへ向かいます。払込票は有人レジのカウンターへ直接お持ちください。多くのコンビニでは、セルフレジでの請求書支払いは対応していないため注意が必要です。
レジで店員に「支払いをお願いします」と伝え、払込票を渡します。店員が払込票に印刷されているバーコードをスキャナーで読み取ります。
バーコードの読み取りが完了すると、レジの画面に支払うべき金額が表示されます。払込票に記載されている金額と相違がないか、ご自身の目でしっかりと確認してください。金額に問題がなければ、代金を支払います。
支払いが完了すると、店員が払込票の一部に「収納印(領収印)」を押して返却してくれます。これが支払いの証明となる「領収証書」です。これらの書類は、万が一のトラブル時に支払いの証拠となるため、大切に保管してください。
コンビニでの請求書払いに関して、多くの人が抱える疑問をQ&A形式でまとめました。いざというときに慌てないよう、事前に確認しておきましょう。
原則として、支払期限が過ぎた請求書(払込票)はコンビニで支払うことができません。
払込票のバーコードには支払期限の情報が含まれており、期限を過ぎるとコンビニのレジで読み取れなくなります。もし期限切れの払込票をレジに持っていっても、支払いを断られてしまうことがほとんどです。
万が一支払期限を過ぎてしまった場合は、請求書の発行元(電力会社、ガス会社、通信会社、通販サイトなど)へ速やかに連絡し、指示を仰ぎましょう。新しい払込票を再発行してもらうか、別の支払方法を案内される場合があります。
コンビニのレジで、請求金額とは別に手数料を請求されることは基本的にありません。多くの場合、手数料は以下のいずれかの方法で処理されています。
手数料がかかる場合、払込票の明細に「収納手数料」などの項目で金額が記載されています。支払う前に、払込票の内訳を確認しておくと安心です。
はい、支払い後に領収書を受け取ることができます。ただし、一般的なレシートとは形式が異なります。
コンビニで支払いを済ませると、払込票の一部にコンビニの収納印(日付印)が押され、切り取って渡されます。この「領収証書」や「受領証」と記載された部分が、正式な支払証明書となります。確定申告などで必要になる場合もあるため、大切に保管してください。
注意点として、この領収証書を紛失した場合、コンビニでの再発行はできません。コンビニはあくまで収納を代行しているだけで、支払履歴の詳細データを保持していないためです。もし再発行が必要な場合は、請求書の発行元に「支払証明書」の発行を依頼する必要があります。
払込票を紛失してしまった場合、コンビニでは対応することができません。レジで支払うには、バーコードが印字された払込票そのものが必要不可欠です。
紛失に気づいたら、すぐに請求書の発行元へ連絡してください。連絡先が不明な場合は、過去の郵便物や契約書類、公式サイトなどで確認しましょう。事情を説明し、払込票の再発行を依頼してください。再発行には日数がかかることもあるため、支払期限に間に合うよう、早めに行動することが重要です。
公共料金や税金、通販の代金など、バーコード付きの払込票があれば、セブン-イレブンやファミリーマート、ローソンといった主要なコンビニで24時間いつでも手軽に支払うことができます。コンビニでの請求書払いで最も重要なポイントは、決済手段が「原則として現金のみ」であることです。収納代行という仕組み上、クレジットカードや交通系ICカード、QRコード決済などの多くは利用できません。ただし、セブン-イレブンでのnanaco払いやファミリーマートでのFamiPay払いのように、一部のコンビニでは自社系列の電子マネーが使える例外もあります。