更新日:2022.12.23
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出納業務の「出納」とは、会社経営での経理や会計において、現金の出し入れを行う作業のことです。
出納は、今では会計用語となっていますが、その昔は平安時代に生まれた仕事で、天皇や公家の秘書的役割をしていた人たちの裏方業務でした。
企業運営では、必ず現金の移動が発生します。
製品やサービスを購入、販売を行うと、現金が増減します。
これら現金の増減を経理・会計上で記録することを、出納業務といいます。
現金の増減を記録する作業全般を指すので、企業だけでなく家庭や非営利活動法人などでも、出納業務は発生しています。
・現金増加
製品・サービスの販売、セミナー開催による来場費の徴収、ウェビナー視聴料徴収など
・現金減少
社員のための社用車購入/出張滞在費/製品製造材料の購入/店舗家賃など
日々の生活のなかでの現金の増減を考えてみましょう。
・家庭内での現金増加
給与所得/資産運用/財産分与など
・家庭内での現金減少
家賃光熱費/食費/通信費/交際費/レジャー代など
ほかにも、非営利活動法人でも、現金の増加や減少は当然存在し、それに伴い出納業務も発生しています。
・非営利活動法人での現金増加
賛助会員費/助成金/イベント参加による物販売上など
・非営利活動法人での現金減少
支部や支店の家賃/人件費/PRのための広告費/サイト運営費など
そのため、預金管理業務では、預金口座の動向を確認し状況に応じた会計ソフトの入力、伝票発行などを行ないます。
小切手・手形が支払日になっても預金口座から引き落とされない場合、「不渡り」となってしまい、この状況が2回発生してしまうと金融機関との取引が停止になってしまいます。
預金管理業務を行なう場合は、小切手や手形処理に注意を払う必要があります。
このような技術の変更は今後も予想されます。たとえば仮想通貨やICカードといった電子決済の利用が増えていくかもしれません。このように変化していく支払い方法を、預金管理業務においてはチェックしておくことが大切です。