更新日:2024.05.28
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請求書のミカタシリーズの第8弾、今回は「携帯電話のミカタ」です。
時代と共に進化してきた携帯電話。
今やほとんどの人が持っているスマートフォン。
総務省の「情報通信白書」を見てみると、9割以上の人が携帯電話を利用しており、その内8割以上がスマートフォンだそうです。
私たちの生活には必要不可欠なものとなってきているのが分かりますよね。
ちなみに2010年時点ではスマートフォンの保有率は9.7%だったことを考えると、ここ10年での携帯電話の事情も劇的に変わったのではないでしょうか。
参照:総務省ホームページ 「平成29年版情報通信白書」「令和3年版情報通信白書」より
(https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h29/html/nc151220.html)
(https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r03/html/nd111100.html)
この携帯電話事情は個人の話だけではありません。企業にあてはめても同様のことが言えます。
スマートフォンの登場で、私たちの生活や企業活動も効率良くなった反面、複雑化した部分も出てきています。
例えば、携帯電話の使い方や料金体系が挙げられます。
電話の機能が中心で「基本料金+通話料金」というシンプルな料金体系だった「ガラケー」とは異なり、インターネット通信もパソコン並みに行える「スマートフォン」は使い方も料金体系も複雑になっています。
そこで、今回の請求書のミカタシリーズ第8弾では、携帯電話の請求書の見方をご紹介していきたいと思います。
まずは、代表的な大手携帯電話会社の請求書を並べてみましょう。
請求書が届いたらまず確認したいのは「請求額」と「契約台数」になります。
上の図の赤枠で囲った部分を見ていただくと分かります。
次に請求明細(内訳)部分に目を向けると...
携帯電話会社によって、請求書の形や文言が違うことが分かります。
聞きなれない文言や、電話会社によって表現が異なるため、請求書の受取側は非常に困惑しますが、簡単に見ることが出来るポイントがあります。
請求書には、現在契約しているプランが記載されています。
プラン、いわゆる基本料金部分になるので、月額必ずかかる料金ということになります。
上の図では、基本料金(プラン)部分を赤枠で囲ってみました。
まずはここを見て、1台あたりの携帯電話の定額料金がいくらかかっているのかを把握します。
ソフトバンク・auの請求書では、基本料金に割引が入っているのが分かりますね。
ここを見て自社で契約しているプランをしっかり把握しておきましょう。
ここは使い方によって変動する料金です。
請求書には、頭に「通話料」や「通信料」と記載されているので見つけやすいと思います。
※ソフトバンクの請求書にはデータ通信料まで記載されています。基本的には定額料金なので、いくら使っても定額なのですが、データ使用量という観点で見ることも出来ます。
請求合計額から「基本料金」「通話・通信料金」を引いて残った部分にも着目してみましょう。
「オプション料金」や「消費税」「ユニバーサルサービス料」などが含まれます。
※「ユニバーサルサービス料」についてはこちらの記事で、少し触れているので参考までにご覧ください。
https://media.invoice.ne.jp/column/mikata/mikata05.html
ソフトバンクの請求書内では以下のオプションが記載されています。
「月額料 テザリングオプション」
「手数料 通話料明細書発行」
「月額料 レンタル保守パック(S)
実際、テザリングを使っていますか?
本当に、通話料明細書発行や保守パックは必要ですか?
ここを見ることで、必要の無いオプションを付けていないかが確認できます。
よくあるケースとしては、契約時に「念のため付けておいて、使わなかったらあとで外そう」と思ってそのままになってしまっていることです。
少額でも契約している携帯電話台数が多いとそれなりの金額になるので、しっかり確認しておきましょう。
いかがでしたか?
携帯電話の請求書の見方について書いてきました。
プラン名や表現が携帯電話会社特有のものだったり、携帯電話会社によって異なったりで、分かりにくく理解することが難しい携帯電話の請求書ですが、見方のポイントさえ分かっていれば難しいことはありません。
そのポイントとは「基本料金」「変動料金(通話・通信料)」「それ以外の料金」という3つのカテゴリーで見ていくということです。
試しに、次回届く携帯電話の請求書を3つのカテゴリーに分けて見てみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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