更新日:2021.03.24
ー 目次 ー
久しぶりの「請求のミカタシリーズ!」前回の予告どおり下記について触れていきます。
その前に・・・
最近のトピックスでNTTより"隔月請求"が11月よりスタートすると発表がありました。"隔月請求"とは1ヶ月のご利用額が税込5,000円未満の場合、偶数月に2ヶ月分を請求するというもの。
5,000円という金額が分かれ道であるため、変動費(通話料金やスポット料金)による影響を受けやすいです。それによる管理も考える必要がありそうですね。当社ブログでは、請求書から少しでも使える知識をつけ、最適な通信環境を実現して頂く為の情報発信をしています。本シリーズの「請求のミカタ」もそうですが、他シリーズもありますので参考までにご紹介いたします!
他シリーズブログ:大人の通信講座シリーズ
https://media.invoice.ne.jp/column/correspondence/
今後も通信業界の変化から目が離せません!ここでは、通信を理解する上で基本となる請求書の見方について解説しています。WEB請求化や今回の隔月請求等の変化はあれど、請求書自体がなくなるという話はまだ出ていません。電話会社からの請求書をしっかり解読して余計な費用をかけないことが、今やるべき事なのかもしれません。
まずは下の図Aを見てみましょう。
図A
料金内訳名の欄に【NTT東日本ご利用分】【NTTコミュニケーションズご利用分】の2つの【○○ご利用分】が確認出来ると思います。
この2つが意味するのは「どこの電話会社のサービスを利用したか」です。実はこの図を見ただけで、電話料金の基本項目である"基本料金""付加サービス""市内料金""市外料金""割引サービス有無"が一瞬で把握できます。一つずつ解説していきますね!
これは分かりやすいですね。<基本料>と出ていますのでそのままこの部分が電話回線の基本料金になります。
※基本料金について詳しくは前回のブログでご紹介しています。
https://media.invoice.ne.jp/column/mikata/mikata03.html
簡単に言うとオプションサービスです。例えば留守番電話サービスやナンバーディスプレイなどです。
ここを見つけるにはコツがあって、一番最後に見ていくのがいいいでしょう。
請求書の裏面に "INS通話料(市内)" と直接記載されているものもありますが、NTTの請求書だと大半が先程の図Aのよう表記です。ここは電話会社の通話区分※1を覚えておく必要があります。
※1 通話区分とは市内通話や県内通話・市外・国際通話等、距離に応じた区分になります。
覚えておけば、【NTT東日本ご利用分】の項目にあるINS通話料は "市内料金" だという事が一目で分かります。ほぼ同時に市外料金も分かってしまいます!
前述のとおり【NTTコミュニケーションズご利用分】の項目のINS通話料は "市外料金" にあたります。
付加サービスと混同しがちな部分である "ユニバーサルサービス料" についてです。まずは存在を理解しましょう。これは日本全国の加入電話・公衆電話・緊急通報(110番や119番)等の提供を確保する為に負担している料金になります。1番号あたり数円の負担金額になっており、携帯電話にも適用されていて必ず請求されるものです。
そして通信請求書にはいわゆる「通信費」と、スポットで発生する「通信費以外の費用」も発生するケースがあります。代表的なものは「工事費」や「契約料」「電報料」で、こちらは見ればすぐ分かると思います。
ここまで把握できれば "付加サービス" はすぐわかります。基本料金、市内料金、市外料金、ユニバーサル料金、そしてそれ以外の項目が付加サービスです。付加サービスは基本的にはNTT東西からの請求になります。あえて公式を作るとしたら・・・
いかがでしたか?
NTTの請求書には、どこの電話会社の料金を利用しているかを明記しています。それが【○○ご利用分】という表記になります。NTTグループでは通話区分の役割が分かれています。電話会社の通話区分を把握していれば、どういう料金なのかがある程度みえてきます。
そしてユニバーサル料金についても触れました。2007年1月から開始された制度で、開始当初は7円でしたが現在は2円になっています。これはNTT東西のユニバーサルサービスにおける収支に影響されていてどうすることも出来ないものです。そういうものとして理解するしかないですね。
『電話代をどうしよう。どこが削減出来るのだろう』
この問題をスムーズに解決するポイントは、使った内容が記載されている請求書を読み解けるかどうかです。そしてそれは知識が可能にします。
次回は「知って得する知恵袋!知らなくても不自由はありませんっ」をお届けいたします。
文 阿部 真也