更新日:2021.03.22
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「請求のミカタシリーズ!」の第3弾をお届けします。
今回は通信業界特有のサービスや名称について触れたいと思います。
請求書の内訳に「INS通話料」だったり「ダイヤル通話料」と記載されているのを見たことがあるのではないでしょうか。
同じ通話料なのに2種類あるのは何故でしょう?
これを理解する為には、契約しているサービス内容やそもそもの電話の仕組みを知る必要があります。
そもそも電話回線にはアナログ回線とISDN回線があります。回線の規格の違いなのですが、アナログ回線とISDN回線では同時に通話やFAX送信できる数が異なります。アナログ回線は1契約で1通話、ISDN回線は1契約で2通話を同時利用できるのです。
ここで質問です。
電話とFAXを利用しようと電話回線の契約をするとします。あなたが契約担当者だったらアナログとISDNどちらで契約しますか?
答えはISDNです。それは、ISDNの方が料金面でお得だからです。
何故かというと・・・
アナログ回線で契約した場合、1契約で1通話分なので電話分とFAX分で2契約が必要です。ISDNはもともと1契約で2通話分の利用が可能なので、ISDN回線であれば1契約で充分ですね。契約数で考えるとISDN回線の方が少なくていい事がわかりますね。
次に料金面です。下の表を見てください。
先ほどの例で考えると、アナログ回線の場合は2契約必要なので、5,000円。ISDN回線の場合は1契約で充分ですので3,530円となります。ISDN回線の契約の方がお得であることが分かりますね!
まずは下の表をご覧下さい。
回線使用料だけでもこんなにも種類があります。「加入電話」や「1級取扱所」とか「加入電話・ライトプラン」、「INS64」など聞きなれない言葉があるかもしれません。
かなり種類がありますが、一つずつ説明していきますね。
これは「施設設置負担金」の支払が関係してきます。なじみ深い言葉に直すと「電話加入権」です。
「加入電話・ライトプラン」というのは、施設設置負担金を支払わなくて良いかわりに、月々の料金が少し高くなっています。施設設置負担金(加入権)の料金は現在では36,000円(税抜)で、結構いい値段です。ただ、もう少し前はもっと高額でした。憶えている人も多いと思います。
料金面で比較してみると「加入電話」と「加入電話・ライトプラン」とそうでないプランでの料金差は毎月250円になります。長く利用するのであれば「加入電話」の方がお得です。ちなみに、「加入電話・ライトプラン」には注意点があります。
権利の譲渡や利用休止等ができない点がある為、しっかり確認する事をおススメします。
表の中でもう一つ気付くことがあると思います。それは「INS」という文字です。ISDN回線のNTT商品名が「INSネット64」や「INSネット1500」なのです。ですので「INS通話料」というのはNTTのISDN回線を利用していて、その通話料金って事になります。
もうお分かりですね。「ダイヤル通話料」というのはアナログ回線の通話料です。ここを見れば、その電話回線の契約がアナログ回線なのかINS回線なのかがわかります。
これが冒頭にありました、「INS通話料」と「ダイヤル通話料」の表記の違いの理由です!
いかがでしたか?
このままだとかなり長くなるので、今回は一旦ここまでとさせて頂きます。
電話回線の基本料金一つにしても、様々なサービスプランがあります。この点を多少でも知っていれば、回線構成の見直しやコスト削減をする際、どこに着目すべきかをイメージしやすくなるかも知れませんね。
次回は今回の続きをお伝えしますのでお楽しみに!