更新日:2024.10.30
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海外の企業と取引をする際、請求書を英語で作成する必要があります。しかし、実際に作成するとなると、英語での書き方に悩む方も多いでしょう。
そこでこの記事では、英語の請求書の書き方を解説し、無料で使えるテンプレートやビジネスメールの例文を紹介します。
英語の請求書に必要な項目は、以下の7つです。
(1)タイトル
(2)請求書発行日
(3)請求書発行者の情報
(4)取引先の情報
(5)請求内容
(6)振込先
(7)支払期日
一つずつ見ていきましょう。
タイトルは、請求書を意味する「INVOICE」を記載します。他の文字よりも目立つように、太字にしたりサイズを変えたりしておくと、取引先にも伝わりやすいでしょう。
「BILL」や「CHECK」はINVOICEと同じような意味を持ちますが、若干ニュアンスが異なります。
「BILL」は、すぐに会計を行う飲食店やオンラインショッピングなどで使用されることが多い表現です。また「CHECK」はアメリカでのみ請求書の意味を持ちます。BILLと同じような使い方がほとんどで、請求書に使われることはほとんどありません。
ビジネス上の請求書を作成する場合は「INVOICE」と記載しておきましょう。
請求書を発行する年月日を記載します。「DATA」の右側に西暦で書きますが、日付の書き方がアメリカとイギリスで異なるため、事前に確認しておきましょう。
アメリカ:月 / 日 / 年
イギリス:日 / 月 / 年
自身の氏名や住所、連絡先などを記載してください。社名がある場合は「corporation」や「Co.」など表記方法が複数あります。
自社がどの単語に当てはまるかを確認してから記載しましょう。
取引先の社名・氏名・住所・電話番号を記載します。内容に間違いがあると失礼にあたるため、スペルミスなどがないように注意してください。
請求内容は、どのサービスを何個販売し、いくらの請求になるのかという項目です。具体的な項目の書き方は、以下のとおりです。
件名 |
Description |
個数 |
Quanity(QTYと略すこともある) ※時間数の場合は「Hours」と記載 |
単価 |
Unit Cost(Unit priceと記載することもある) ※時給の場合は「Hourly rate」と記載 |
金額 |
Amount |
合計金額 |
Subtotal |
手数料 |
Handing fee |
消費税 |
Tax |
税率 |
Tax rate |
請求金額 |
Total(Grand totalと記載することもある) ※ドルやユーロなどの外国通貨は、価格の前に記号を付ける ⚪︎ $100.00 × 100.00$ |
報酬を振り込んでもらう口座情報を正しく記載する必要があります。
日本の銀行口座に入金してほしい時は、各項目が何の数字・ワードなのかを分かるよう、次のように表記します。
銀行名 |
Bank name |
店名・店番号 |
Branch name / code |
口座番号 |
Account number |
口座名義人 |
Bank account name |
振込先の記入欄がない場合は、備考欄に記載しておきましょう。
報酬を支払ってもらう期日を記載します。支払期日は英語で「DUE DATE」もしくは「PAYMENT DUE DATE」です。
請求書発行日と同様に、日付の書き方に注意してください。
海外向けの英語請求書(invoice)のテンプレートを紹介します。インボイス制度に対応し、無料で使えるものをエクセルから3つ、アプリから2つ選定したので、ぜひ参考にしてください。
エクセルで使用できる英語の請求書テンプレートは次の3つです。
Microsoft officeを起動した際に、上記のワードを画面上部に表示される検索窓で検索すると、該当のテンプレートが表示されます。
ダブルクリックするだけでテンプレートが新規ファイルとして作成されるので、ぜひご活用ください。
「Billing invoice」は個人事業主や一人親方など、個人が会社に業務委託の請求書を作成する時に使えるテンプレートです。請求内容がベージュと白で色分けされているため、自身も取引先も見やすい印象を受けるでしょう。
「Basic invoice」は、非常にシンプルな請求書テンプレートです。濃い色を使っていますが、ビジネスをイメージする青系で統一されているため、ナチュラルに使用できます。必要最低限の項目しかないため、自身で使いやすいようにカスタマイズすることも可能です。
「Simple service invoice」は、個数や単価、消費税など、必要な項目があらかじめ記載された請求書テンプレートです。ベーシックなデザインなので、どんな職種でも使いやすいデザインです。]
アプリで使える英語の請求書テンプレートを2つ紹介します。
順番に見ていきましょう。
「Invoice Generator - zoho」は、操作性が非常に高い請求書作成アプリです。必要な情報を入力し、PDFでダウンロードするかプリントアウトするだけで完了します。請求先が5社までなら無料で利用できるので、取引先の数が少ない方も使いやすいでしょう。
「Simple Invoice - Order Printer」は、複数の言語に対応した請求書アプリです。英語や日本語以外に、中国語やドイツ語など、多様な言語で請求書を作成できます。1ヶ月あたり50社までは請求書を無料で作成可能です。
英語で請求書を作成して取引先に送付する際は、メールの本文に悩まないよう、事前にテンプレートを用意しておくのがおすすめです。端的で丁寧なメールをあらかじめ作成しておきましょう。
ここでは、ビジネスメールの一例を紹介します。英語の例のあとに、日本語訳も記載しています。
【英語】
Dear Ms. / Mrs. / Mr. 〇〇
I have attached the invoice for 〇〇.
Please make the payment by the due date indicated on the invoice.
Should you have any questions please feel free to contact us at any time.
Thank you for your continued support.
〇〇(自分の名前)
【日本語】
〇〇様
(〇〇に関する)請求書を添付いたしました。
請求書に記載されている期日までに、お支払いをお願いいたします。
ご不明な点がございましたら、いつでもお気軽にお問い合わせください。
今後ともよろしくお願いいたします。
〇〇(自分の名前)
この記事では、英語の請求書の書き方を解説し、無料で使えるテンプレートについて紹介しました。
母国語以外の言語で請求書を作成する際は、スペルや日付の書き方に注意しなければなりません。請求書を一から作るとミスが発生する可能性もあるため、テンプレートを活用するのがおすすめです。
英語の請求書を正しく記載し、取引先とより深い信頼関係を築いていきましょう。