更新日:2025.03.03
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英語で作成する請求書の基本的な形式は、日本語の請求書と同じです。ただし、日付の表記方法や表現方法に独特のルールがあり、これらを誤ると支払いの際に取引先とトラブルになる可能性があります。
とくに国際取引では、請求書の記載内容の解釈の違いが支払遅延や入金額の相違などの問題につながることもあります。海外の取引先との請求書のやり取りでは、使用する英語表現や項目の配置、通貨表記、振込手数料の負担に関する記載なども重要です。
これらの要素を正しく理解して請求書を作成することで、スムーズな取引が可能です。
本記事では、due dateの意味について、英語の請求書作成に必要な項目やポイントもあわせて解説します。
「due date」は請求書の重要な日付表記の1つで、支払期日や支払期限を意味する英語表現です。請求書では「Payment Deadline」という表記も使用されますが、ビジネスシーンでは「due date」が一般的です。
「due」には「期限が来る」や「支払うべき」という意味があり、「date」は「日付」を表すため、直訳すると「支払うべき日付」です。
なお、日付の記載方法は取引先の所在地に応じて変更が必要です。イギリス英語圏では「日/月/年」、アメリカ英語圏では「月/日/年」の順で記載します。
英語の請求書は、基本的に日本語の請求書を英訳することで作成できます。ただし、使用する英単語には日常的になじみのない専門用語も多いため、適切な表現の選択が重要です。
英訳を誤ると、取引先からの信用低下を招き、長期的な取引関係に影響を与える可能性があります。とくに国際取引では、請求書の体裁や記載内容の正確性が企業の信頼性を示す重要な要素です。請求金額や支払期限の記載を誤ると、取引先との関係悪化だけではなく、キャッシュフローにも大きな影響を及ぼすため、慎重に確認する必要があります。
ここでは、請求書を英語で作成する際の10項目について、順に解説します。なお、以下の関連記事では、インボイス(適格請求書)を英語で作成する際の項目について解説しているため、あわせて参考にしてください。
関連記事:インボイス(invoice)は請求書の意味!英語版作成のポイントも解説
請求書のタイトルは「Invoice」と記載します。日本語の請求書と同様に、書類の一番上の中央に配置して、ほかの書類と区別できるようにしましょう。
請求書には、ほかにも「Bill」や「Check」などの表現もありますが、ビジネスでは「Invoice」が適切です。
発行日は「Invoice Date」と記載します。日付の表記方法は、イギリス英語圏とアメリカ英語圏で異なるため、取引先の所在地に応じて適切な順序で記載しましょう。
日付の表記方法は、イギリス英語では「日/月/年」で、アメリカ英語では「月/日/年」の順です。
請求書番号は「Invoice Number」または「Invoice#」と記載します。番号の記載は任意ですが、取引管理を効率化するために記載をおすすめします。
請求書番号があることで請求書の特定や管理がしやすくなるため、後々の確認作業がスムーズです。
自社情報には、以下の必要な連絡先を記載します。
住所は「ビル名・階数→丁目・番地→町→市→県→郵便番号→国名」の順で記載します。
また、会社の種類を表す「Corporation」「Limited」などの表記も忘れずに記入しましょう。
取引先の名前は「Customer Information」または「Billed to」と記載します。会社名や担当者名、住所などを間違いのないよう正確に記載しましょう。
スペルミスや住所の誤記は、支払いの遅延につながる可能性があるため、とくに注意が必要です。
振込先の情報は「Remittance Information」と記載します。振込先の情報には、口座番号(Bank Account Number)と口座名義(Bank Account Name)を明記します。
また、振込手数料の負担を明確にする場合は「Buyer must cover bank transfer fee(振込手数料は支払側負担)」などと記載しましょう。
請求明細は「Description」と記載し、商品やサービスの詳細を表形式で示します。品名や数量(Quantity)や単価(Unit price)、小計(Subtotal)など、取引内容を明確に記載します。
請求額は「Total」または「Grand Total」と記載します。請求額には、消費税や手数料などすべての費用を含めた最終的な支払金額を明示します。
支払期日は「Due Date」または「Payment Deadline」と記載します。日付の表記は、発行日と同様に取引先の所在地に応じた順序で記載します。
その他の項目として、支払条件(Payment Terms)や特記事項(Notes)なども必要に応じて記載します。インボイス制度に対応する場合は、登録番号(Registration number)も忘れずに記載しましょう。
また、軽減税率対象品目がある場合は、その旨を明記します。
英語の請求書作成では、源泉徴収と認証方法にとくに注意が必要です。これらの要件を誤ると、税務上の問題や取引の遅延を招くおそれがあります。
ここでは、請求書を英語で作成する際の2つのポイントについて、それぞれ解説します。
海外法人との取引では、原則として源泉徴収は不要です。しかし、著作権使用料やコンサルティング報酬など、特定の役務提供に対する支払いは源泉徴収が必要となるケースもあります。
海外法人との取引では判断を誤ると追徴課税のリスクが生じるため、新規取引の際は税理士への確認をおすすめします。請求書を英語で作成する際には、事前に税務上の取り扱いを確認して、必要に応じて契約書に源泉徴収の取り扱いを明記しておくと良いでしょう。
海外取引における英語の請求書では、通常、印鑑やサインは必要ありません。むしろ、不要な認証を付けることで取引先に混乱を招く可能性があります。
ただし、特定の国との取引や、取引先からの要望がある場合は、電子署名のような適切な認証方法を検討する必要があります。
英語の請求書作成には、テンプレートを利用しましょう。ネット上では、英語の請求書を無料でダウンロードできるテンプレートサイトがあります。
テンプレートサイトでは、会員登録不要でさまざまな形式のテンプレートを入手できます。ExcelやPDF形式のテンプレートを使用することで、簡単な入力操作だけで請求書が作成でき、作成時間の短縮が可能です。
また、多くのサイトでは請求書だけではなく、見積書や納品書など関連書類のテンプレートもセットで提供しています。デザインも、シンプルなものからビジネス用の洗練されたものまで、用途に応じて選択できます。
代表的なサービスは、以下のとおりです。
これらのサイトを活用して記載漏れや表記ミスを防ぎ、作成時間を短縮しましょう。
本記事では、due dateの意味について、英語の請求書作成に必要な項目やポイントもあわせて解説しました。
英語の請求書作成では、日付の表記方法がイギリス英語圏とアメリカ英語圏で異なるなど、適切な項目の記載と正確な表記が重要です。また、海外取引特有の注意点として、源泉徴収の要否判断も必要です。
不明な点がある場合は、税理士や会計士などの専門家に相談することで、適切に対応できます。
さらに、テンプレートの活用で、記載項目の漏れを防ぎながら効率的に請求書を作成できます。取引先の国に応じた適切な表記方法を選択して、必要に応じて専門家のアドバイスを得ながら、正確な請求書作成を心がけましょう。