更新日:2021.03.08
ー 目次 ー
2018年7月26日(木)14:00 ~ 東京国際フォーラム G504室にて、弊社主催のセミナーを開催いたしました。
今回のセミナーレポートは、第一部に登壇頂いた プルーデント・ジャパン株式会社 代表取締役 瀧川 茂一氏より提供をいただきました。
プルーデント・ジャパン株式会社様につきましては、以下よりご確認ください。
URL:https://www.prudent.co.jp/
昨日、『インボイス主催 経費攻略セミナー』を開催させていただきました。
今回のセミナーのテーマは、ズバリ『90%以上の企業が見逃している経費の攻略法』です。
実際、参加いただいた方からは、「わかりやすかった!」「完全に見落としていました」「こんな手があったとは目から鱗です」というご感想を寄せていただき、開催できたことを大変嬉しく思います。
<アンケートの一部>
すごく身近にある事で還付金を増やせる!しかも簡単に!驚きでした!
会社は勿論ですが、個人的にも有用でした!さっそく取引のある会社に電話しようと思います!
iDecoはいずれ必要と感じました!
通信費削減は、相当のインパクトがありました!
社内へも説明が必要と感じました! など
そこで、この記事では、セミナーの一部を紹介しながら、今日から使える経費の有効活用法をお届けしていきます。
企業で最も大きい経費の一つが法定経費。この法定経費とは、たとえば、厚生年金や労働保険や健康保険のことを指しています。
もし、この経費を有効活用できるとしたら、どうでしょうか。
それは会社にとってプラスになるのはもちろん、社員にとってもプラスとなります。
また、法定経費はコストである以上、それ以上にリターンを受け取りたいのがホンネですよね。
この法定経費の有効活用、実は特に難しい分析やプランニングは不要で、知っているか知らないか、それだけなのです。
ですので、知らない企業は、これからも損をし続けることになりますし、知っている企業は、その経費をうまく活用し、
メリットを享受することができ従業員満足度をあげることができます。
たとえば、会社員の方であれば、毎年必ず記入する保険料控除申告書。
実は、この申告書、少し書き方を工夫するだけで、とんでもないメリットを受けられるのをご存知でしょうか?
個人年金の保険料や生命保険料の制度を理解し、しっかりと記入するだけで還付金を受け取ることができるのです。
実際、これには驚かれた参加者も多く、「すごく身近にあることで還付金を増やせる。しかも簡単に!」などの感想をいただきました。
このようなことを含め、しっかりと現在、会社や従業員が国に支払っている法定経費の有効活用ができれば、会社が支払っている法定経費について、
社員はもっと感謝をしてくれるようになりますし、それが離職率を下げる要因にもなります。
さて、この法定経費を有効活用する上で、一番大切なことは、どうやって理解してもらうかです。なぜなら、従業員は、この申告書の記入は、単なる手続きや作業としか考えていない場合が多いからです。
「理解するのが面倒だ」「仕事が忙しいから、しっかりと記入している暇がない」など。
では、どうすれば、理解して能動的に動いてくれるか。
その1つが、「年末調整」のタイミングを活用することです。年末調整では、先ほど例に出した保険料控除の申告書を記入する必要があります。
このタイミングで、「たった数分時間をとって、しっかりと記入すれば、すぐに還付金を受け取れる」ことを伝えれば、社員にとってはそれが具体的なメリットとしてイメージすることができ、理解しようとするキッカケになります。
このように常に社員にとってのメリットは何か?という視点から伝えていくことが鍵となります。
『用紙の書き方ひとつで、経費が有効活用できる』ので、ぜひ早速実践してみてください。
第2部では、一般経費のなかでも通信経費に特化してお話をさせていただきました。
通信経費については、多くの企業様が「うちは大丈夫だよ」「十分、効率的にやっている」という風に考えられていらっしゃるようですが、果たしてどうでしょうか。
実際こちらのグラフを見ていただくと分かるように、しっかりと分析をかけてみると、「これ以上削減するところはない」そう考えている企業であっても、必ず削減できる場合がほとんどなのです。
では、なぜ、多くの企業が削減できていないのか、その原因は3つです。
この3つの原因は、毎月16000社以上の請求書を扱い、分析してきたからこそ見えてきた真実でした。
<経費削減ができない主な原因>
この3つが原因で、経費削減の機会損失が起きているのです。
たとえば、この②についてみてみましょう。
この通信費については、通信費用に対する請求書の内容が複雑に作られているため理解することが困難となり、見直しが図られることなく放置され続けているのが現状です。
これは、逆を返せば、理解できないように複雑に請求書が作られているとも言えます。
たとえば、「電話をかける」という1つのアクションに対して、請求項目が「通話料金」「基本料金」「留守番電話」など3つに細分化されています。
このように複雑化させることで、分析ができず、何を改善すれば良いのか判断することができません。
これが、通信業界全体で起きている通信費のカラクリです。
そこで、有効になるのが、次の3つステップです。
この3ステップをたどっていくことで、どの経費項目を、どのようにして削減すれば良いのか、明確に見えてきます。
まずは、通信会社ごとにある請求書の情報を一元化して、利用状況を把握することから始めてみましょう。
そうすれば、何にどのくらいの経費がかかっているのか、その傾向をつかむことができます。そして、一番経費がかかっている項目がわかれば、その経費項目を落とせるプランを通信会社に相談して、導入すれば経費削減へと繋がるということです。
ですので、まずは、請求書をじっくりと見てみてください。それが経費削減の大きな第一歩となるはずです。
以上が駆け足にはなりましたが、セミナーでお話しさせていただいた一部となります。
今回のセミナーでは、そのほかにも様々な経費削減のためのアイディアをたくさんお話しさせていただきました。
ですので、次回開催させていただく際は、今回ご参加いただいた方はもちろん、ご参加いただけなかった方も、お越しいただけますと大変嬉しく思います。
執筆
プルーデント・ジャパン株式会社 代表取締役 瀧川茂一