更新日:2021.03.08
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RPA(Robotic Process Automation)と聞いてほとんどの人が、聞き覚えがある言葉となってきました。いまや新たな働き方を実現するキーワードとなっています。
どの展示会場やどのセミナーを見ても、多くの企業が注目しているのは『RPA』や『AI』等のデジタル分野になります。
今している、その業務をテクノロジーに任せるという1つの選択肢として検討をいただけるサービスを活用事例を踏まえ今回セミナーにてご紹介いたしました。
開催日:2019年7月11日(木)14:00 ~ 17:00(開場13:45)
テーマ:RPA・AI・クラウド・BPOサービスの活用で自社にあった働き方を実現するセミナー
講師:
1部 株式会社ラクス クラウド事業本部 西日本営業部 大阪営業1課 中村 拓人 氏
2部 株式会社インボイス Gi事業本部 Gi営業部 Giカスタマーセールスグループ 田嶌 健
3部 株式会社エヌ・ティ・ティ・ビジネスソシエ西日本 BPO事業部 ビジネスソリューション担当 仲野 舞 氏
会場:株式会社ラクス 大阪本店(大阪府大阪市北区鶴野町1-9 梅田ゲートタワー7階)
〜 経費精算システム「楽楽精算」を活用した事例紹介 〜
ラクス社からは、"IT活用"によって働き方改革の実現が可能である事、更には可能にするためのポイントを3つに絞って事例を交えてお話しいただきました。
それぞれポイントに分けて説明をしました。
出典:ラクス社「IT活用による働き方改革の実現」より抜粋
上記はビジネスパーソン、経理担当者に実施したアンケートの結果になりますが
ビジネスパーソンでは、「経費精算」、経理担当では「ミスが許されない」がダントツで1位の結果です。
出典:ラクス社「IT活用による働き方改革の実現」より抜粋
プロセスの見直しでは、2106年より領収書をスマホやデジカメで撮影したものでの申請が可能となり、経費精算処理のペーパレス化において大きく変化した事がわかります。
出典:ラクス社「IT活用による働き方改革の実現」より抜粋
最後に、「改善」となります。
1つの例として、労働環境を少しでも変化させる事により、労働生産性は大きく向上する事が成果としても見えてきています。
これら「自動化・見直し・改善」を実行することにより、業務工数の大幅な削減、そして働き方改革の実現へと繋がる1つの事例となります。
具体的には、下図イメージでの導入前・導入後を比較してみると一目瞭然で、企業規模も問わず結果が出ています。
出典:ラクス社「IT活用による働き方改革の実現」より抜粋
これらの具体的な事例と資料、そして実際の利用シーンをイメージした動画などを交えたプレゼンには、参加された方も、「働き方改革」というキーワードに対して、"IT活用"が有効な一手となることがよくわかるプレゼンでした。
当社からは、主要サービスGi(ジーアイ)をご紹介させていただきました。
そもそも「働き方改革」とは、何でしょうか。
最近よく耳にする言葉であり、国が進めている事だけではありません。
その他の大きな理由として「生産年齢人口の減少」が挙げられます。
出典:インボイス「経理部門から始める働き方改革」より抜粋
実際上図のグラフからもわかるように、生産年齢人口は、2015年に7,682万人、2020年に7,341万人、2050年にはついに5,001万人になると予測されています。
この数字のまま、推移するとは限りませんが、"減少" する事に変わらないという可能性は0にはなりません。
だからこそ、今から「働き方改革」を進める必要性があると考えます。
生産年齢人口の減少から、まず解消する為の「打ち手」がいくつか考えられます。
出典:インボイス「経理部門から始める働き方改革」より抜粋
上図のように、最初に「働き手を増やす」という発想を考えます・・・
現在進めている対策として、高齢者・女性・外国人労働者の雇用領域の拡大を推奨していますが、即効性のある効果が出るとは考えにくいものです。
続いて、将来の生産年齢人口の減少に歯止めをかける為に、「出生率を上げる」という事もノミネートの一つとなります。
最後に「労働生産性を上げる」となります。
一見難しく捉えがちですが、考え方を少し変えれば、現在行っている業務の "何か" を短縮するという事に置き換わります。
このように考えを置き換えると意外とシンプルで一番取り組みやすい "きっかけ" となるかも知れません。
当社の経営理念は「お客様の「めんどくさい」を「イノベーション」で解決する。」です。
イメージにすると、上図のように、お客様が "めんどくさい" と感じる業務プロセスを我々が代行(BPO)する事により解決・貢献できることとなります。
出典:インボイス「経理部門から始める働き方改革」より抜粋
BPOとアウトソーシングはいったい何が違うのか? 何も変わらないんじゃないのか?
そういった感覚を持っている方はまだ多くいらっしゃると思われます。
ざっくりと大きな違いは、上図の通りとなります。
お客様の行っている業務に対して、一定期間で人材を派遣 または 一部業務を委託する事を「アウトソーシング」
それらに対して、継続的に業務プロセスも含めて一括代行を行うのが「BPO」となります。
当社の提供するサービスは、お客様にバラバラと届く請求書を1枚にまとめる!
まとめる事により、支払の手間、データ化の手間、その他付随する様々な手間を当社が担う事により
お客様の「労働生産性向上」に貢献いたします!
様々なRPA事例から、導入するにはどこから手をつけるべきか・・
第三部では、RPA(Robotic Process Automation)とは?
という所から、具体的な活用事例や実際のRPAのデモなどを通して、どのような業務に対してメリットがあり
導入企業が増えているのか?などについてのお話いただきました。
出典:NTTビジネスアソシエ西日本社「ウィンアクターを活用したホワイトカラー業務の効率化」より抜粋
上図の通り、RPAといっても万能ではありません。
得意分野とそうでない分野があります。
得意な事として「反復作業」と言われるPC業務がRPAによって自動化する事で、これまで「単純作業」と言われていた業務をRPAに置き換える事により、経理 または 総務担当者は、より "コア業務" へ注力する事が可能です。
昨今よく耳にする事として、人材派遣業界の中でも、人をアサインするのでは、"人+RPA" という組み合わせが多いようです。
ここで言う「人」とは、RPAを開発・運用できる方をさしており、それまで人材派遣としてコストが掛かっていた部分をRPAに置き換える事により、業務効率化の自動化も進めていくという合理的な発想です。
人材採用等でお悩みの企業様においては、こういった形で少人数の中でも、効率化・自動化といった事が同時に実現出来る事で、"コア業務" に特化する事の実現への近道となりえます。
株式会社ラクス・株式会社NTTビジネスアソシエ西日本との初めての大阪共催セミナーとなりましたが、参加頂きました企業の皆様はみな、どの講演の中でも、ときには頷きながらメモを取る方も多数いらっしゃいました。
最後の個別相談会では、今回講演した各社に質問が多く出て、活発な意見交換も行われておりました。
今後も、セミナー開催を通じてお客様にとって有効な情報を提供してまいります。
文 渡辺 貴之