更新日:2021.03.24
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水道料金が適正なのか気になったことはありませんか?
そもそも水道料金は上水道料金、下水道料金、上下水道料金があり自治体毎に料金の考え方が違ったりします。特に法人になると、いろいろな自治体と契約していることが多く、自社の水道料金が高いのか?安いのか?が非常に分かりにくい状況かと思います。
今回、水道料金が適正かどうかをある程度のモノサシが作れないかと考え、簡単に調べられるように水道料金の平均を調べてみました。
当社が提供する『OneVoice公共』では約1,300もの自治体から水道料金の請求書を取りまとめている実績がありますので、そこから平均使用量や平均金額を見てみました。
水道料金は2ヵ月の利用期間で請求されることが多く、毎月請求が発生するわけではありません。
その為、利用期間が60日から61日間の請求書のみをピックアップして調査をしましたので、お手元の請求書と見比べる際には利用期間の確認をお願い致します。
■ 今回の調査
調査対象:OneVoice公共で取り纏めている水道料金
調査期間:1年(2019年7月利用分 ~ 2020年6月利用分)
調査対象となる請求書:利用期間が60~61日となる請求書
水道料金は業種傾向"大" 、利用月変動は"小"
調査対象の18,980枚の請求書を確認すると、月額の平均使用量は92㎥(立方メートル)、月間平均利用金額は40,951円となりました。まずはこれが一つの目安です。
ただ、これだけでは分かりにくいので業種別に見てみました。
業種別に水道料金の請求書の数に差がありますが、業種傾向も多少見えてきます。
宿泊業や飲食業は平均金額を大きく上回る月間128,224円となっており、特出して利用が多いことがわかります。
次は使用量と請求金額に利用月を加えてみました。
3月以降はコロナの影響でテレワークや営業自粛などを行っていた企業も多く、企業活動に影響が出ている可能性がありますが、想像したよりは月別金額差は大きくありませんでした。
下の図の"月別・業種別の平均請求金額"と"月別・業種別の平均使用量"の表と、自社の請求書を比べてみると、自社で利用している水道が高いのか?安いのか?がある程度判断できるかもしれません。
※月別・業種別 平均請求金額
※月別・業種別 平均使用量
今回の調査では業種別、月別に水道料金、使用量の調査をしてみました。
業種傾向は大きく出ていますが、月毎の変化はあまり大きくないという事です。
モノサシを作る事が目的でしたので、同じ業種と比べてみて著しく金額差があるようでしたら、一度自社の利用状況を確認して頂くことをオススメ致します。
冒頭にも記載しましたが、水道料金の利用期間は自治体によって様々で、しかも同じ自治体であっても月毎に利用期間が異なります。
今回の調査は目安を作成することが目的となりますので、利用期間が6日~61日の請求書のみ調査対象としていることをご了承ください。
もっと細かく見たい方は、50枚以上取り纏めをしている自治体の平均について以下の参考資料より確認できますので、参考にしてみてください。
【参考資料】
50枚以上取り纏めしている自治体の平均使用量 平均請求金額
水道料金の請求書の仕組みをもっとく詳しく知りたい方は以下の調査レポートをご覧ください。