更新日:2024.11.29
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企業や個人からの協賛金は、活動の成功を後押しする重要な資金源のため、協賛金を受け取る際には適切な対応が求められます。しかし、そもそも請求書が必要なのか、メールを送るときは何を書けばよいのか分からない方もいるでしょう。
そこで本記事では、協賛金の基本的な意味や請求書の必要性、さらに協賛金の請求時に役立つメール例文も詳しく紹介します。
協賛金とは、お祭りやイベントの運営、スポーツのチームや選手の活動を応援するためなどに支払う、金銭的な支援のことです。協賛金を支払うとパンフレットやプログラムに名前が掲載されるため、企業の認知度を高めるきっかけにもなります。
協賛金の額が大きいほど掲載される名前も大きくなり、宣伝効果も高まる場合が多いです。日ごろから取引のある企業から、イメージアップの目的も兼ねて協賛金を受け取ることもあるでしょう。
協賛金と寄付金は似た言葉ながらも意味が異なるため、違いを把握しておきましょう。協賛金は、前述のように支援してくれた企業の価値を高めるという見返りがあり、広告宣伝費の意味合いも持っています。
一方で寄付金は、相手を支援するのは同じですが、利害関係がなく見返りもないものです。仕訳するときの勘定科目も異なり、協賛金を受け取る際は「売上高・協賛金収入・雑収入」などで記帳しますが、寄付は「受増益」と記帳します。
協賛金を出してくれた企業に領収書をお渡しすれば、請求書は不要です。ただし、会計処理や税務申告のために請求書を求められる場合は、請求書を発行しなければなりません。
請求書は、協賛金の用途や金額、支払期日などの詳細を記載した書類です。双方のトラブルを防ぐためにも請求書が必要になります。
また、大規模なプロジェクトの場合は、多くの企業から協賛金を受け取る可能性があるでしょう。その場合は、申込書を作成して事前に協賛金額を把握し、まとめて請求書を作成することで、協賛金の受け取りや手続きが円滑になります。
協賛金の請求書に必要な項目は以下の7点です。
消費税は、パンフレットに社名掲載などの対価がある場合は課税対象です。インボイス制度に対応している場合は「登録番号・適用税率・税率ごとの消費税額」を記載しなければならないため、注意してください。
また、対価のない寄附に近いものは課税対象外です。支援をしてくれた企業への対応ごとに課税・非課税が異なるため、適切に対処しましょう。
協賛金の請求書を作成できるおすすめテンプレートを3つ紹介します。
それぞれを見ていきましょう。
「Misoca」は、請求書や見積書などの請求関連の書類を作成できる、クラウド請求書作成ソフトです。シンプルで見やすいテンプレートが提供されているため、必要な情報を入力するだけで請求書を作れます。
作成した請求書は、PDFやリンク共有などをワンクリックで完了するので、協賛金だけでなく普段の請求業務に疲弊している方にもおすすめです。毎月10枚までは無料で作成できるので、導入しやすいソフトといえるでしょう。
「Money Forward」も請求業務を一括で管理できる、クラウド請求書作成ソフトです。さまざまな税率に対応しているため、インボイス制度の要件を満たした請求書を作れます。
送付済みや入金済みなど、入金ステータスをひと目で確認できるため、請求の抜けもれを未然に防げる点もメリットです。協賛金を出してくれる企業が多く、管理が大変な方に向いています。
「Word」や「Excel」は、Microsoftが提供している文書作成のためのソフトで、使い慣れている方も多いでしょう。レイアウトを自分で決められるため自由度が高い点がメリットです。
テンプレートも豊富に提供されているため、自社に合うものをダウンロードして使うこともできます。テンプレートの内容を自由に変更できるのも魅力の一つでしょう。
協賛金の請求書を送付時やお礼メールを送るときは、メールの本文に悩む時間を減らすため、事前にテンプレートを用意しておきましょう。分かりやすく端的な内容のメールがおすすめです。
協賛金の請求書を送付する際の例文です。協賛の賛同についてお礼を伝え、支払期日を伝えましょう。
件名:【ご協賛金請求書送付のご案内】〜〜イベント協賛金のご請求について 株式会社 〇〇 〇〇様(フルネーム)平素より格別のご高配を賜り、誠にありがとうございます。 〇〇 株式会社 【自身の名前】と申します。 この度は、弊社の〜〜イベントにご協賛いただき、誠にありがとうございます。 協賛金のご請求書を添付いたしましたので、ご確認いただけますと幸いです。 つきましては、ご多忙のところ誠に恐縮ではございますが、期日までのお振込みをお願い申し上げます。 ご不明点やご質問などございましたら、お気軽にお申し付けください。 今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。 〇〇 株式会社 自身の名前 メールアドレス: 電話番号: |
協賛金の受け取り確認ができた際の例文です。協賛金の入金確認ができたことだけを文章にすると、相手に機械的な印象を与えてしまいます。
感謝の気持ちとともに、協賛金を有効活用してプロジェクトを必ず成功させるという思いを記載すると、より丁寧で温かみのある文章になるでしょう。
件名:【御礼】協賛金ご入金のご確認 株式会社 〇〇 〇〇様(フルネーム) 平素よりお世話になっております。 〇〇 株式会社【自身の名前】と申します。 この度は、弊社で行う〜〜イベントに多大なるご協賛を賜り、誠にありがとうございます。 ご入金を本日確認いたしましたので、取り急ぎお礼を申し上げたくご連絡いたしました。 ご協賛金は、〜〜イベントの成功に向けて有効に活用させていただく所存でございます。 貴社のご支援のおかげで、より良い内容をお届けできるよう全力で準備を進めておりますので、今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。 また、イベント当日もぜひご来場いただけますと幸いです。 何かご不明な点や追加のご要望等がございましたら、どうぞお気軽にご連絡ください。 今後とも末永いお付き合いをお願い申し上げます。 重ね重ねになりますが、御礼申し上げます。 〇〇 株式会社 自身の名前 メールアドレス: 電話番号: |
本記事では、協賛金の基礎知識や必要性、メールの例文について解説しました。
協賛金は、広告としての宣伝効果も発揮できる金銭的な援助のことです。支援してくれた企業から請求書を求められたり、多くの企業から協賛金を受け取る予定のときに、協賛金の請求書が必要になります。
また、請求書を送付する際は、ただファイルを添付するだけでなく、協賛してくれたことへの感謝も必ず記載しましょう。丁寧で誠実な人・企業だと印象付けられるため、今後の取引も円滑に進みます。