更新日:2024.06.13
ー 目次 ー
領収書を紛失したときの対処法としては、レシートで代用するか、出金伝票に支払先・日付・支払金額・但し書きを記載することで代用するといった方法が挙げられます。
この記事では、領収書の基本的な知識と紛失時の対処法を解説します。
領収書とは、手形などのように、お金の流れが記録につかない金銭の受領(誰に、いつ、いくら払ったか)を証明する書面です。領収書を交付することで、金銭を支払った側、受領した側で起こり得る、さまざまなトラブルを防ぐことができます。
民法486条では、領収書の発行について、以下のように定めています。
"弁済をする者は、弁済と引換えに、弁済を受領する者に対して受取証書の交付を請求することができる。" 引用元: e-Gov法令検索 民法 第四百八十六条(受取証書の交付請求) https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=129AC0000000089 |
領収書が必要になる代表的なケースとして、経費精算があります。会社員が業務を行う上で、経費として立て替えた金銭を精算するためには、会社に領収書を提出しなければなりません。
個人事業主の場合は、業務上発生した経費を計上する際に必要です。発行された領収書は、確定申告の際、税務署から提出を要請されることもあります。そのため、その年度の確定申告書提出期限翌日から7年間は領収書を保管する義務が定められています。[注1]
[注1]国税庁:No.5930 帳簿書類等の保存期間及び保存方法
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/hojin/5930.htm
再発行が難しい理由としては、二重発行した領収書を不正使用される可能性があるからです。経費の水増しなど、犯罪行為に巻き込まれるリスクを回避のために、再発行に応じない旨を予め告知している機関や店舗は少なくありません。
領収書を紛失ではなく破損、または汚してしまったケースでは、元の領収書の提示を条件に、再発行してもらえる場合があります。
領収書を紛失してしまった場合は、まずは領収書を発行した側に連絡し、再発行の依頼をしてみましょう。前述の理由から、基本的には断られるケースがほとんどです。
紛失した領収書の再発行を断られたときの対処法としては、2つの方法があります。
事前に「領収書の再発行はいたしません」と告知しておけば、再発行依頼が断りやすくなります。
銀行振込やクレジットカードでの支払いを増やし、領収書の受領をできるだけ減らすことで、保存の負担を軽減できます。
[注2]国税庁:電子帳簿保存法の概要
https://www.nta.go.jp/law/joho-zeikaishaku/sonota/jirei/02.htm