更新日:2021.03.22
ー 目次 ー
「請求のミカタシリーズ!」の第2弾をお届けします。
前回は"NTTの請求書がバラバラに届く理由は、サービスを契約しているNTTの局舎によって利用期間の区分が異なるため"ということをお伝えしました。
今回は、「料金内訳名」について触れたいと思います。
① の部分には、契約しているサービスの内訳が記載されます。
ここで注目したいのは「付加サービス」に分類される項目です。「付加サービス」は毎月定額で料金が発生し続けるので、適切な付加サービスを利用しているか?を確認することが通信費のムダを発見するためには大切なのです。では、どんな項目が「付加サービス」に分類されているのでしょうか。いくつか例を挙げてみますね。
【例1】「ナンバーディスプレイ」
相手の電話番号を表示してくれる「ナンバーディスプレイ」は、相手先の番号を知る必要がなかったり、そもそも電話機に液晶がなかったりするのであれば不要なサービスです。今すぐ解約をお勧めします。
【例2】「iナンバー」
電話番号付与サービスである「iナンバー」。ISDN専用のサービスです。
増やしたチャネル(電話回線)に対し「FAX専用」や「部署専用ダイヤル」用に、新たに電話番号を付けることができるサービスです。
しかし、受電のためにチャネルを増やしているだけであったり、番号を付けてもどこにも番号を開示していないのであれば、この「iナンバー」は必要ありません。
回線を契約した当初は必要でも、次第に利用シーンが変わることもあります。状況に合わせて常に見直しをしていくことが通信料金の削減には必要なのです。
ではどうやって「付加サービス」を見分けたらよいのでしょうか。実は、請求書には"これは付加サービスです"とは書かれていません。
実際の請求書を見てみましょう
上の図で付加サービスの項目はどれでしょう?
赤枠が「付加サービス」です。
「付加サービス」と「付加サービス以外のサービス」を見分けるポイントは各内訳名の最後が"○○使用料"になっているかどうか。
内訳名の最後が"○○使用料"となっているものは、ほぼ「付加サービス」です。
ただ、「屋内配線使用料」のような建物側の状況で発生する内訳がありますのでご注意ください。
上記の例では「ボイスワープ使用料」が「付加サービス」だ、ということが分かりますね。
※ユニバーサルサービス料は「付加サービス」ではなく回線使用料と同じく、必ず支払うもの、と覚えておいて下さい。
いかがでしたでしょうか。もし、「ナンバーディスプレイ」や「iナンバー」のように、「自社には不要だな」と思われるサービスを契約していたら、すぐに解約手続きを取って、通信費の削減につなげましょう。
慣れればすぐ「付加サービス」を見分けることが出来ますので、是非参考にしてみて下さい。
次回のテーマは、請求書内訳名にある通信特有の名称について触れます。
"請求書に記載されている【○○ご利用分】って何?"
"ユニバーサルサービス料金って?"
"INS通話料とダイヤル通話料の違いは?"
次回も皆様のタメになる情報をお届けします! どうぞお楽しみに。