更新日:2024.05.13
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最近よく見聞きするようになってきた「カーボンニュートラル」という言葉。
皆さんはご存じですか?
もしも「カーボンニュートラル」という言葉を知らなくても、この言葉だったら聞いたことがあるのではないでしょうか?
その言葉とは...
「脱炭素社会」
「温室効果ガス削減」
これらを実現する手段(方法)のことを「カーボンニュートラル」と呼び、排出してしまった温室効果ガスを同じだけの量を吸収もしくは削減して、実質ゼロに近づけようという取り組みです。
※やむを得ず排出してしまう場合もあるため、排出量をゼロにするということではありませんが、当然ながら排出量を抑える取り組みは必要となります。
※温室効果ガスについては、以下の記事にて少し触れています。
参考記事:CO2排出係数(二酸化炭素排出係数)とは何か!? ~請求書と基礎排出係数と調整後排出係数~
https://media.invoice.ne.jp/column/learning/co2-emission-factor.html
まずはこちら↓をご覧ください!
「カーボンニュートラル」という言葉だけではなく、内容まで理解しているという人の割合は40%を超えています。特に「2050年までに世界的に温室効果ガスをゼロにする」という詳細まで知っているという人も26%に上ります。
個人的には、想像以上に「カーボンニュートラル」の認知度が高い結果となりましたが、地球温暖化についての危機感を感じている人が多いことがこの結果に繋がったのだと感じます。
認知はあれど、実際に取り組みまで実行している企業はあまり多くありません。
企業・個人ともに全体の20%にも満たない状況です。
この結果から「認識や課題意識はあるけど、取り組み方法が分からない企業が多い」ということが言えそうです。
少し細かい図ですが、各業種ごとに「カーボンニュートラル」に対しての認知度を色で分けた表になります。
業種ごとに顕著な差はありませんでしたが、緑色に表示されている「まったく知らない」と回答した人がいなかった業種が存在します。
それは「教育業」と「農林水産業」です。
49.1%とは、自社で使っているエネルギー量を把握している人の割合です。
その中でも正確に把握している人の割合が17%でした。
一方で「把握できていない」「わからない」が半数を超える結果となりました。
この結果を踏まえると、まずは自分たちが「どの程度エネルギーを消費しているのか?」を認識することが、カーボンニュートラルへの取り組みの第一歩と言えるかもしれません。
では、自社で消費しているエネルギー消費量を把握している企業は、どのように把握しているのか。
秘密と表現すると言い過ぎかもしれませんが、実は皆さんが日常的に目にするものから簡単に把握することが出来ます。
皆さんが日常的に目にするものとは...
「請求書」です。
「エネルギー消費量を把握するためには『請求書』を見ればいい」
と知っている人は半数の50%を超えます。
さらに約25%の人は実際に「請求書」を使って自社のエネルギー消費量を把握しているとう結果となりました。
一方で、46.7%の人は自社のエネルギー消費量が「請求書」から分かると思っていなかったということは意外でした。
改めて請求書に記載している情報の重要性に気付かされます。
「請求書のどこを見たらエネルギー消費量が分かるのか?」を書いた記事をご紹介します。
参考:CO2排出量はいつも届いている公共料金の請求書から分かる!
https://media.invoice.ne.jp/column/mikata/mikata07.html
いかがでしたか?
今回は、最近話題の「カーボンニュートラル」の認知や取り組み状況、そもそも自社でのエネルギー消費量を把握しているかどうかについてご紹介しました。
次回はさらに掘り下げて、以下の内容をご紹介していきたいと思います。
「カーボンニュートラル」に取り組んでいる企業の取り組み内容とは?
「カーボンニュートラル」に取り組む企業は増えていくのか?
「カーボンニュートラル」の始め方とは?
本ブログの内容は、以下のレポートから抜粋しています。
▼独自の調査レポート
働く「500人へのアンケート」で分かった「脱炭素社会」への意識
ダウンロードはこちらから↓
https://media.invoice.ne.jp/dl/survey/carbon-neutral-survey.html