更新日:2021.03.24
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利用中の電気料金が適正か気になった事は御座いませんか?
正直高いのか?安いのか?平均的なのか?よくわからないという声を多く聞きます。
という事で、前回の水道料金の平均に続いて、電気代についても同じようにモノサシを作ってみようと思います。
弊社に届いている電力系の請求書は年間約15万枚。
供給事業者によって複数のプランがあり、事業者間のプラン名もややこしくてバラバラなので、受領枚数が一番多い東京電力のプランを基準に従量電灯(単位:kVA)・低圧電力(単位:kW)・高圧電力(単位:kW)の主な3つの契約プランを調査しました。
電気使用調査の第一回は従量電灯についての調査報告です。
従量電灯と聞いてもなかなかわかりにくいので、契約種別毎に主な利用シーンを解説します。
【従量電灯】契約単位 :A(アンペア).kVA、
一般家庭から小規模のオフィスまで幅広く利用されている契約で、2つ穴のコンセントや照明などの用途に使われています。
【低圧電力】契約単位:kW
主に小中規模オフィスにある業務用エアコンやエレベーター、飲食店舗の業務用冷蔵庫、小規模工場での工作機械、大型モーターなどの機器を動かす際に使われます。家庭では従量電灯のみの契約、オフィスや店舗では従量電灯+低圧電力をセットで契約している事が一般的です。
【高圧電力】契約単位:kW
中規模以上のビルや工場で利用されている契約で電灯や低圧電力と比べて料金単価が安く設定されていますが、お客様側でキュービクルを用意する必要があります。
■ 今回の調査
調査対象:OneVoice公共で取り纏めている電気料金
調査期間:1年(2019年7月利用分 ~ 2020年6月利用分)
調査対象となる請求書:利用期間が30~31日間となる請求書
調査対象となる供給事業者及び契約電力種別
従量電灯の月間利用料は平均35,000円と覚えたい。
まずは従量電灯の全体像から把握したいと思います。東京電力エナジーパートナー従量電灯C相当(契約単位 : kVA)のプランを対象に料金・使用料調査を行いました。
対象となった4,302枚の請求書から平均を算出すると月間平均使用量1,098 kWh、月間平均請求金額35,336円となりました。
※契約単位がA(アンペア)は含まれません。
一般的なオフィス利用の電力契約と考えると、意外と安いという印象です。
目立つ所としては、中国電力エリアの利用が少し多い結果となりました。
※詳細
従量電灯は冬場の利用が多い
次に月別に確認してみます。
月別になると2月~3月の請求料金が高くなっている事がわかります。7~8月が高いのかと予想しておりましたので少し意外な結果ですが、暖房需要が高まるのでおおよそ空調関連の利用が高まっての高騰だと考えれば自然です。
業種別に見ると、運輸業や郵便業、生活関連サービス業の利用料金が高額である事がわかります。
今回の調査では、供給事業者毎に金額や使用料の調査を行いました。
従量電灯についてもある程度目安の金額が算出できたように思います。もし請求処理をしている時にこの調査を思い出したら、少しだけ時間をとって今回の調査と見比べてみて下さい。著しく金額差があるようでしたら、利用状況を詳しく確認した方がいいかもしれません。
※A(アンペア)契約の従量電灯は調査に含まれませんので、くれぐれもご注意下さい。
今回の調査でもわかったように冬場に向けて電気代金が高くなる傾向があります。出来ればそれまでに色々な対策したいものです。
しかし、いざ電力の調査をしようと思っても「やり方がわからない」毎月の請求処理をしながらでは「なかなか手が付けられない」のが現状ではないでしょうか?
また、調査をしていて分かった事はある電力会社の従量電灯Cとまた別の電力会社の従量電灯Bが同等だったりするので、自社で調査をする際は間違え無いよう気をつけください。
今回は調査を通じて、金額や請求の特徴が少し理解できたと思います。
OneVoice公共では今回調査した電気料金や水道・ガスなど毎月届く請求書の受取、入力、支払いをお客様に替わって全て代行するサービスです。
お客様は毎月1回請求書・請求データを受け取るだけなので、請求処理の時間が90%以上短縮できます。さらに利用場所、利用金額、使用量まで全てデータ化できるので、処理の簡素化だけでなく、利用状況の可視化も簡単にできます。
また新電力への切替についても全国対応しており、お手伝いさせて頂きますので、ご興味ある方は是非お声がけください。
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